(iii) 注目すべきは、ほとんどが特許付与の前年である 2005 年に出願公開されている
ことである。この関係は出願公開日の表示が始まった 2006 年 6 月 9 日以降、各 特許局いずれにおいても見られる( 1,637 件中 1,603 件(約 98 %)が 2005 年に 出願公開)これは、出願公開されたものの全てが約 1 年後に特許付与されること を示しているわけではないが、権利を迅速に取得したい出願人にとっては如何に 早く出願公開されるかが関心事と言えよう。
② 特許審査基準、 統計情報、経過情報等、 知的財産に関わる情報 (エンフォースメント含 む)の公開方法
情報の種類 公開の有無 アクセス方法
a. 審査基準 無 インド特許意匠商標総局ホームページに Manual of Patent Practice and Procedure19の 案が掲載されているが、出願人に向けた内容で あり審査官に対する内容ではない。
b. 統計情報(出願件数等) 有 イ ン ド 特 許 意 匠 商 標 総 局 ホ ー ム ペ ー ジ の Official Journal of Patent Office、Annual Report of the Controller General of Patents、 Designs & Trademarks。
c. 経過情報 特許登録情報のみ。 特許登録情報は所定の手数料を支払うことによ り入手可能である(自然人:200 ルピー、その 他法人:800ルピー)(特許法第72条、特許規 則95、第1附則No.43)。
d. 知的財産に関する情報
(警察・税関による摘発件 数、行政機関からの通報件 数など)
公表されていない。
< Vadehra 氏からの回答>
「審査官が自分のコメントや特許弁護士・特許代理人との議論に関する意見、上司 や長官への報告を記すために使われるマーキングシートは、出願人にも公衆にも公開 されない。それは、訴訟の際における裁判所への提出を除けば、いっさい公表されな い。 」
③ インド意匠公報
公開方法 公開頻度 入手可能場所 入手料金
a.公報への掲載 毎週土曜公 開
意匠は登録後書誌情報と最も基本的な画像が公 報(The Gazette of India:インドの官報)の PartIII-Section2)に掲載される(注1)。
―
b. CD-ROMの発 行(等)
意匠の公報については CD-ROM やインターネ ット利用可能なデータベースがない。最近、イン ド特許意匠商標総局のホームページで一部が閲
Form 5 による
申請は500ルピ ー。
19 http://ipindia.nic.in/ipr/patent/manual-2052005.pdf
覧できるようになった(注2)。
なお、公報掲載後、登録意匠は認証謄本が入手可 能である。
(注1)ただし、インド特許意匠商標総局ホームページに記載されているように、これらは現在のとこ ろでは十分な仕組みでは実施されていない。インド特許意匠商標総局HPのQ&A
(http://www.patentoffice.nic.in/ipr/design/faq_design.htm参照(2007年2月1日現在))。
( 注 2 ) 書 誌 情 報 と し て 分 類 、 登 録 番 号 そ の 他 の 書 誌 情 報 と し て た と え ば 、「Class.07-01」、
「NO.190921」、「M/S. S.K. INDUSTRIES (P) LTD., 11/2-A, PUSA ROAD, NEW DELHI, INDIA.
“CUP”, 7 JANUARY 2003.」のように記載され、簡単な図(写真)が1枚ずつ掲載されているのみであ
る。公報上、「REGISTRATION OF DESIGNS」と題した上で、「The following designs have been registered. They are open for public inspection. (Color combination if any, is not shown in the representation) The dates shown in the following each entry is the date of registration」と記載されて いるが、公衆審査のための公報として十分な仕組みで実施されているとはいえないだろう。
http://www.patentoffice.nic.in/ipr/design/design_n.htm(2007年2月1日現在)
④ インド商標公報
公開方法 公開頻度 入手可能場所 入手料金
a.公報への掲載 月2回公開
(毎月1日 及び16日)
Trade Mark RegistryのTrade Marks Journal に掲載。
b. CD-ROMの発 行(等)
Trade Mark Registry は、2006年から2007
年の間、CD-ROM のみで発行している。また、
Trade Mark RegistryのホームページにTrade Marks Journal (注)が掲載されている。
なお、インド特許意匠商標総局に依頼すること により入手可(別料金50ルピーで郵送も可)
(注)
ホ ー ム ペ ー ジ へ の ア ク セ ス は 無 料。
CD-ROM は年間
12、000ルピー。
1回分の場合は、
250ルピー。
(注) 2006年3月24日のTrade Mark Registry公表文書による(No. MR/TMJ/2005-06/)
http://www.patentoffice.nic.in/tmr_new/tmr_notice/public_notice_journal.pdf(2007年2月1日現在所 在確認)
(2) 各知財当局への提出書類に対する公証要求の有無
① インド特許制度において、公証が必要な書類は以下のとおりである。
(a) 特許出願権の譲渡証明書 (b) 特許権の譲渡証明書
(c) 外国語による条約出願時、英語への翻訳文についての宣誓供述書 (d) 特許の回復申請の時、長官が要求した証拠(長官が要求した場合)
<法的根拠>
(i) 特許法第 79 条により、 「本法に基づいて長官に対して係属する何らかの手続にお いては、長官の別段の命令がない限り、証拠については宣誓供述書による」とさ れている。 (ただし、 長官が適正と認めるときは、 長官は、 宣誓供述書による証拠 の代わりに若しくはそれに加えて口頭の証拠を採用することができる。 )
(ii) 特許規則 126 において、 宣誓供述書の宣誓は公証人の面前で行うなどの規定があ
る。
(iii) 一方、特許法において、証拠の提出が求められているのは、
・ 出願が発明についての特許出願権の譲渡によって行われるとき (特許法第 7 条)
・特許の回復申請のとき(長官が要求した場合) (特許法第 60 条)
・特許権の譲渡、移転等の登録のとき(特許法第 69 条)
(iv) 特許法において、宣誓供述書の提出が求められているのは、外国語による条約出
願時、英語への翻訳文についての宣誓供述書、又はその他の証明(特許法第 138 条)
(v) 従って、公証が必要となる証拠は、以下の場合に求められる。
・ 出願が発明についての特許出願権の譲渡によって行われるとき (特許法第 7 条)
・特許権の譲渡、移転等の登録のとき(特許法第 69 条)
・外国語による条約出願時、英語への翻訳文についての宣誓供述書を提出する場 合(特許法第 138 条)
・ (長官が要求した場合、 )特許の回復申請のとき(特許法第 60 条) 。 (特許規則 にも、証拠の提出が求めている規定は存在するが、特許法第 79 条に「本法に 基づいて」との規定から、証拠として宣誓供述書が必要なのは、上記の 3 点と みなされる。 )
特許法第7条 出願様式
(2) 出願が発明についての特許出願権の譲渡によって行われるときは、出願と共に又は出願後所定の期 間内に、出願権についての証拠を提出しなければならない。
特許法第60条 失効した特許の回復申請
(3) 本条に基づく特許の回復申請は、所定の手数料の不納付に至った状況を十分に記載し、かつ、所定 の方法で証明された陳述を含まなければならず、長官は、長官が必要と認める証拠の提出を申請人に 対して更に要求することができる。
特許法第69条 譲渡、移転等の登録
(3) 何人かの権原登録の申請が本条に基づいてされた場合において、長官は、長官の納得する権原の証 拠に基づいて、・・・(以下略)
特許法第79条 立証方法及びそれに関する長官権限
本件について制定された規則に従うことを条件として、本法に基づいて長官に対して係属する何ら かの手続においては、長官の別段の命令がない限り、証拠については宣誓供述書による。ただし、長 官が適正と認めるときは、長官は、宣誓供述書による証拠の代わりに若しくはそれに加えて口頭の証 拠を採用し、又は如何なる当事者にもその者の宣誓供述書の内容に関して反対尋問を受けさせること ができる。
特許法第138条 条約出願に関する補則
(2) 当該明細書又はその他の書類が外国語による場合において、当該明細書又はその他の書類の英語に よる翻訳文であって、宣誓供述書又はその他により長官の納得するように証明されたものを、長官に より要求されたときは、提出しなければならない。
特許規則 規則126 宣誓供述書の様式等
(1) 法及び本規則により特許庁において又は長官に対して提出する必要がある宣誓供述書は、(3)に規定 の方法により適法に宣誓しなければならない。
(2) 宣誓供述書は、その理由が示されている限り自己の信条の陳述が認められることがある中間的事項 の場合を除き、宣誓供述人が自己の知るところから立証できる事実に限定しなければならない。
(3) 宣誓供述書の宣誓は、次の者の面前でしなければならない。
(a) インドにおいては、証拠を受理する法的権限を有する裁判所若しくは人の面前、又は前記裁判所 により宣誓を執行し若しくは宣誓供述を採録する権限を付与された公務員の面前
(b) インド以外の国又は場所においては、1948年外交官及び領事館員(宣誓及び手数料)法(1948 年法律第41号)の趣旨での当該国若しくは場所に駐在の外交官又は領事館員の面前、又は1952 年公証人法(1952年法律第53号)第14条に基づいて中央政府が承認した、当該国若しくは場 所の公証人の面前、又は当該国若しくは場所の判事若しくは治安判事の面前
(4) 変更及び行間書入については、供述が宣誓され又は確認される前に、その面前で供述の宣誓が執行
される者の頭文字により認証しなければならない。